「鉄道オタク界の神」と言われている水戸岡鋭治さんを知っていますか?
水戸岡鋭治さんが手掛ける、駅や電車などのデザインが全国各地で人気になっています。
JR九州の観光列車のほとんどをデザインした水戸岡鋭治さんについてどんな人なのか何故人気なのか見ていきたいと思います。
水戸岡鋭治プロフィール
- 生年月日:1947年7月5日74歳
- 出身地:岡山県岡山市北区
- 職業:インダストリアルデザイナー
- 団体:ドーンデザイン研究所代表取締役
- 肩書:九州旅客鉄道(JR九州)デザイン顧問、両備グループデザイン顧問
- 受賞:菊池寛賞第59回
水戸岡鋭治経歴
岡山の家具店の長男として生まれ、勉強や運動よりも絵を描くのが得意な少年だった。
あだ名は「鈍治ドンジ」。のんびりとした性格で不器用なところから付けられたという。
このあだ名はドーンデザイン研究所の由来にもなっています。
あだ名の付け方が上手で、社名に上手く生かされていますね!
- 岡山県立岡山工業高校インテリア科卒業
- 大阪のデザイン会社に就職
- 24歳でミラノのデザイン事務所に勤めるが4か月で退職
- 1年半鉄道周遊パスでヨーロッパ中を放浪し東京に帰国
- 1972年ドーンデザイン研究所設立し家具や建築デザインを中心に手掛ける
脚光を浴び始めたのは九州旅客鉄道(JR九州)の車両デザインです。
その後福岡地所の「ホテル海の中道」のアートディレクションを手掛けたことが、JR九州社長の目にとまり、同社の列車・駅・広告のデザインに携わる。
ここからとんとん拍子に仕事が舞い込むようになり、駅、電車のデザインを行い、ローレル賞、ブルーリボン賞、グッドデザイン賞、ブルネル賞、などの数々の賞を受賞し、国内外から高い評価を得た。
勉強や運動が不得意でも、得意を活かして活躍されているのは素晴らしいことですね。
水戸岡鋭治の列車が全国各地で増殖中なのは何故?
地方の鉄道会社では、観光で集客するために、水戸岡鋭治さんデザインによる列車導入が相次いでいます。
くま川鉄道(熊本県)「KUMA」・肥薩おれんじ鉄道(熊本県)「おれんじ食堂」・井原鉄道(岡山県)「夢やすらぎ号」・富士急行(山梨県)「富士登山電車」・北近畿タンゴ鉄道(京都府)「あかまつ」「あおまつ」「くろまつ」・富山地方鉄道(富山県)「アルプスエキスプレス」等。
なぜ、水戸岡鋭治のデザインが人気なのかと言うと、
- 丁寧に作られた車両が乗客に好評
- 観光列車導入のコストを削減できる(地方鉄道会社は経営が厳しいため)
観光列車は大量輸送を目的ではないので、製作費は高くなるが、完全オーダーメードではな
く、社内レイアウトや、座席の形状など、ある程度共通化することで、コスト削減できる。
2億円かかっていた製作費が1億円強になれば、注文が殺到するのも当然ですね。
水戸岡鋭治さんは発注者の事情をしっかり考慮しつつ、価格を抑えて希望通りに制作して下さるのは地方鉄道会社にとっては有り難いですよね!
水戸岡鋭治さんデザインの列車目当てに観光客が増えることで、地方繁栄にもつながるのでコロナ終息後の旅行の楽しみも増えますね。
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おはすい🖌
\写真で旅行気分♪ 富山編
今日は「富山ライトレール」!
2020年3月に南北接続事業が完成!
富山駅で分断されていた南北の路面電車(LRT)が高架下で繋がりました🚃写真のレトロ電車は、水戸岡鋭治さんのデザインによってリニューアルした車内です🎶#おは戦40221fg🌛 pic.twitter.com/CyGSHcjsVq— へきすい✍️書で心に彩りを (@hekisui_right) February 20, 2022
水戸岡鋭治の想い
人は感動体験を求めて生きているので、それに出会うためにどうすれば良いのか、常に考えて仕事をしている。
自分はアーティストではなくデザイナーなので、人々が望んでいるものを具現化するのが仕事。
人が旅をしたいと思った時に、感動体験に出会える移動空間として、鉄道の旅を楽しんで、思い出にしてくれたら、嬉しいと思う。
まとめ
「鉄道オタク界の神」と言われている水戸岡鋭治さんは、全国各地の駅や電車のデザインを手が掛け、数々の賞を受賞されていました。
コストを削減することで経営が厳しい地方鉄道会社に観光列車のデザイン提供し活性化に一役買っていました。
人に感動を与える列車を作り続けています。
今後の活躍に期待したいですね。