先日、民間人で宇宙に行った前澤友作さんは皆さんも知っていると思います。
人は宇宙旅行を夢見て、宇宙に魅せられてきました。
前澤さんも高額な資金を投じて宇宙旅行の夢が現実されたように、遠い世界だったものが近づいています。
東京大学医学部の石橋拓真さんは、宇宙飛行士を夢見て、そこに必要な「宇宙医学」を探求し、多くの方に知ってもらう活動を続けています。
そんな、石橋拓真さんはどんな人で、宇宙医学と何かを調べてみました!
【メンバー紹介:石橋拓真 @basis64 】
東京大学医学部医学科在籍。学業の傍ら、2017年に宇宙医学の学生コミュニティSpace Medicine Japan Youth Communityを創設。以来、運営に携わる。宇宙医学全般、中でも免疫系に関心が強い。最近本郷の六畳一間に下宿を始め、東京中を自転車で走り回っている。 pic.twitter.com/imicfGsDy1— Homer Spaceflight Project (@homer_project) July 23, 2020
石橋拓真プロフィールと経歴
1997年生まれ 神奈川県川崎市出身 24歳
宇宙飛行士になりたかった父親が宇宙関係の映画や科学館に連れて行ってくれたことで、次第に宇宙に興味を持つようになる。
そんな父親の影響もあり、宇宙飛行士に憧れをもっていて、人のいるところには医療は必要!宇宙飛行士がチームで宇宙に行く際にも必要とされる知識であると考えていた。
宇宙飛行士になるために医学部受験し東京大学医学部に入学する。
- 医学のバックグラウンドから宇宙開発に貢献するをテーマに活動
- NPO法人Bizjapan代表を務める(宇宙医学プロジェクト「M×Space」を主導)
- 宇宙開発フォーラム実行委員会の渉外を担当
- 2017年「Space Medicine Japan Youth Community」を設立 一般向けのウェビナー、学生向けのスタディーツアー、教科書の翻訳プロジェクトに取り組む
- 2018年国際宇宙会議(IAC)にJAXAから派遣
- 2020年有人宇宙開発振興を目的としたHomer Spaceflight Project,成層圏で‘’炎越しの地球’’を撮影するEarth Light Projectメンバー。
宇宙医学って何?
宇宙医学というと宇宙人が対象と思いがちだが、対象は人間で、「人が宇宙でどうなるかを知り、宇宙と地上での健康に貢献する」ことを目指す学問です。
①宇宙飛行士の健康管理②宇宙環境を使った/模擬した医学実験
この2つを行っている。
基礎医学的側面と、臨床医学的側面の両方から、宇宙での人の健康に向き合っています。
地上では起こらないことが、人の身体に起こりそれを研究して治療していくのは、普通の医者以上に知識が必要ってことなのかな。
宇宙で人はどう変化するの?
顔がむくむ!
宇宙に行くと「ムーンフェイス」と呼ばれているように、顔が真ん丸くむくみます。
原因は、国際宇宙ステーションなどの微小重力状態になると「液体シフト」と言われる、体液(血液やリンパ液など)のバランスがくずれて、体液が頭の方向に移動するからです。
そうなると頭痛におそわれそうですね。
視力が落ちる!
宇宙飛行の時に視力低下がみられます。
球状をしているはずの眼底(眼球の後ろ側、光を感知する網膜が広がっている部分)が平たくなってしまうからです。
顔がむくむのと同じで「液体シフト」によって骸骨の中の液体分布の変化により、視神経を収める鞘の圧力が高まることが関係していると言われています。
乗り物酔い!
「宇宙酔い」と言われる現象で、宇宙に到着してから数時間で、嘔吐してしまう飛行士が一定割合現れる。
地上での乗り物酔いと少し違い、重力の無い状態(平衡感覚情報の変化)に身を置くと、脳の混乱により、酔いが生じると言われています。
大きな違いは、地上では吐気がして嘔吐するが、宇宙では突如嘔吐してしてしまう。
地上での乗り物酔いするしないは宇宙では無関係なようです。
前澤さんが宇宙に行くための訓練でグルグルまわされていたのを見て、酔いやすい人は不向きなのだと思っていましたがそうでもないようですね。
宇宙医学は内科や外科といった通常の医学の観点ではなく、人間をどの環境に置くかという観点で分類したうちの1つです。
まとめ
石橋拓真さんは、学生の傍ら、医学のバックグラウンドから宇宙開発に貢献するをテーマで活動されていて、宇宙医学を探求し、今では民間宇宙旅行を医学でサポートすることで、その流れを加速させることができるなら全力を尽くしたいと考えているようです。
日本いや世界の未来を背負っていますね!!