現在の日本の子育ては、9割がワンオペ育児になっていて、それが社会問題になっています。
ワンオペ育児により、親は肉体的・精神的に不安や苦痛を感じ日常生活に支障をきたすこともあります。
その核家族化の問題を解決するための子育てお助けロボットを奥温子さんは作り、育児はもちろん医者、保育士、助産師などをロボットを介して支援する仕組みを企画開発しています。
日本の今後の子育ては、リモート子育てに助けてもらえるのでしょうか?
奥温子のプロフィール
- 名前:奥温子
- 生年月日:1993年4月10日 29歳
- 出身高校:沖縄県立開邦高校
- 出身大学:広島大学卒業2013年~2017年
- 職業:2019年株式会社ChiCaRo入社、2021年代表取締役社長に就任
奥温子が作るロボットって何?
奥さんは株式会社ChiCaRo代表取締役社長就任し、子育てお助けロボットChiCaRoを作っています。
ChiCaROのビションは、テクノロジーで親子を幸せに!!
ミッションは、家族へオーダーメイドな育児支援を提供する!!
保育現場における発達支援に関する課題解決をしていき、
ChiCaROというロボットを通して離れて暮らす家族と一緒に子育てができます。
例えば、夕食の準備の時お子さんがぐずって用意が出来ない時にはChiCaROを使って遠く
離れたお祖母ちゃんに遊び相手になってもらいます。
ChiCaROの操作はパソコンで好きなように動かして操作することができます。
子供がChiCaROで大人を呼び出し、相手をしてもらうのです。
ポイント
- ビデオチャット・遠隔操作で、遠くにいる人と一緒に子育て可能に。
- 乳幼児が使っても壊れない。安心安全設計
- 子供の個性に合わせた遊びをAIが提案
100人の方が体験して75人がChiCaROを使って子育てをしたいと答えたようで、高い確率で需要があるようですね。
奥温子、ChiCaRO開発の経緯
ChiCaROの首席研究員の電気通信大学特任助教の阿部香澄さんの想いから、代表取締役会長の山内直子さんが深く共感し、創業しました。
奥さんは会長山名さんの理念「子育てをテクノロジーの力でもっとよくしていきたい」に共感してChiCaROに入社することになります。
入社するまでの大学卒業後はWebマーケティング業界でマーケティング経験を積みました。
学生生活の傍ら5人兄弟の長女として世話を手伝う中で子育ての不安や悩みを時間し、子育てへの課題意識が芽生えたことがChiCaROの開発に携わるきっかけだったようですね。
2019年から大阪大学、電気通信大学と共同研究で子供が遊ぶときの会話や成長過程のデーターを蓄積し、AIによる子育てアドバイスができるよう研究開発しています。
ChiCaROと渋谷区の取り組み
渋谷区の保育園にChiCaROを設置し、遠隔操作で遠くはなれた園児と発達遊びを行うことで、子供の発達状況を日常的に観察しデーターの蓄積・評価し状況に見合った支援を行う取り組み。
保育士へのアンケートで、「発達の気になる子」の割合が約10%と少なくない結果になったことがきっかけで、ChiCaROを設置し発達に関する課題を早期発見し支援する。
発達に問題があると確信するのは難しく、渋谷区では専門員が年に2~3回保育園を訪問して子供の様子を観察しますが、観察のタイミングで特徴が出ないこともあります。
そこでChiCaROを活用し、日常の子供たちの様子を観察したり、発達状況を記録し、発達課題を早期発見することで、支援に貢献しています。
子育ては核家族であろうと自分達で頑張ることだと思っていましたが、ChiCaROの力を借りて子育てできれば、日常がもっと楽になり、子育てにも余裕ができますね。
まとめ
奥温子さんがつくるロボットのChiCaROは、ワンオペ育児により、親の肉体的・精神的な不安や苦痛を解決してくれます。
コロナ過でリモートワークが増えているように、リモート子育ては今の時代に合っているように感じます。
渋谷区の取り組みを参考にして、全国各地で広まっていき、アナログ重視の子育ては変わっていきそうですね。
今後が楽しみです。