バングラデシュに移住し、結婚、出産、育児、仕事で社会課題の解決に立ち向かっている日本人のアーメッド弥央さんを知っていますか?
アーメッド弥央さんは、なぜバングラデシュに移住したのか、バングラデシュの子育て事情や社会課題など気になることにつて調べてみました。
アーメッド弥央(みお)プロフィール
- 名前:杉山弥央
- 生年月日:1988年生まれ34歳
- 職業:Hishab Ltd.
- 出身地:北海道
- 出身大学:小樽商科大学
- 趣味:異文化とふれあい新しい世界を見ること
- 言語:日本語・英語・ベンガル語
仕事以外は子育てに集中しています。子どもが3人になったら一気に大変になりましたが「ワンオペ育児」などと言われる日本より圧倒的に子育てしやすい。
みんな子どもが大好きで、どんなに騒いでも人目が気になりません。(アーメッド弥央)https://t.co/P3V4oOJHhU
— The Asahi Shimbun GLOBE+ (@asahi_globe) January 6, 2022
アーメッド弥央経歴
海外志向は全くなかったが、大学の交換留学でアイスランドに行き、日本と違う文化や考え方に触れてたことで、海外で働きたい気持ちが芽生える。
東京はIT企業で3年、シンガポールでは通信会社で1年勤務した。
がすでに発展している国シンガポールでは物足りなさを感じ、新興国で社会課題を解決できるような仕事がしたいと思うようになる。
日本で知り合って、交際していた彼からの誘いで、2016年1月バングラデシュに移住した。
後に、夫になるズバイアが立ち上げたAIを使ったスタートアップ企業「Hishab(ヒシャブ)」の共同創業者として働いている。
ヒシャブは携帯電話を当通して音声でデータを記録する(音声認識)サービスを展開している。
インターネットにアクセスし、アプリをダウンロードする必要がなく、電話回線だけあればいいので、中小・零細企業から注目されています。
バングラデシュの子育てって?
アーメッド弥央さんは日本で知り合ったズバイアさんと結婚し、バングラデシュに移住し、出産、子育て、仕事にがんばっています。
バングラデシュの子育ては日本のように夫婦、特に女性が一人で子育てしているのではなようです。
まず、両親、夫の兄弟と同居し各家庭(中流以上の家庭)にはメイドさんもいる。
近くにいる甥っ子姪っ子は頻繁に泊まりに来るので常に家には人手があり、子供の世話を誰かがやってくれます。
働きに出ている父親は16時くらいに帰宅し、一緒に勉強やサッカーなどをしたり子育てを手伝ってくれます。
掃除や洗濯その他メイドさんがやってくれるので母親も仕事に行けます。
子供にに対して、大名が寛容な国なので、家の中で子供が何をしてもイライラする事なく暖かく見守ってくれる。
日本では公共の場で子供が泣き出すとイヤな顔されますが、バングラデシュはそんなことはないようです。
日本と比べると出産後の子育ては、母親一人に負担になることは無いのは助かりますし、育児で悩むことも軽減されて、余裕をもって楽しく育児ができそうですね。
バングラデシュの妊娠・出産の制度は不安?
- 妊娠後の母子手帳や出産前後の検診の無料チケットは無く、検診は実費。
- 出産費用の補助が無い。
- 検診が定期的に決まっていないので個人の判断任せ。
- 出産後の定期健診や予防接種や育児相談が無い。
子育て環境は人手が多かったり、子供に対して寛容であるが、妊娠出産に対する国の制度には不安しかありませんね。
バングラデシュの貧困とは?
バングラデシュには100万人のストリートチルドレンがいると言われています。
中流家庭以上にはメイドさんがいるのに、ストリートチルドレンが多くいる・・・
その背景は災害や病気で親をなくしたり、親から虐待をうけたり、再婚をきっかけに捨てられたり、親はいるが貧困のために路上生活で働かざるを得ないなど。
彼らは物乞い、売春、ゴミ拾い、物売り、工事現場の重労働、麻薬の売買などをして生活しています。
ストリートチルドレン問題解決のための活動とは?
政府はドロッピングセンターという施設を運営し、食事や寝所の提供しています。
他にNGOなど多くの団体が救済活動をしていて、日本人が代表を務める団体「エクマットラ」。
その代表渡辺さんがバングラデシュの友人と2003年に立ち上げました。
ストリートチルドレン問題を解決する目的ですが、それは容易ではなく、連れて来た彼らを更生させ、教育の重要性の理解、安全な住居の提供、将来の夢を持ち正しい道を歩かせる。
活動資金も必要なので、寄付だけに頼らず、映像作成やハンディクラフト事業で資金捻出しているそうです。
アーメッド弥央さんがバングラデシュに移住したのも、この光景に心が痛み現状を変えられる行動をしたいと思ったからです。
TVでもストリートチルドレンを見かけたことはありますが、あまり、身近に感じたことはありませんでした。
しかし、世界各国を訪れ、現状を目の当たりにして、心を動かされたのには頭が下がりますよね。
アーメッド弥央さんの想い
自分が従事している仕事を頑張ることが、貧困層の人々の生活の向上につながり、バングラデシュの経済の底上げになり、将来的に、ストリートチルドレンを減らすことに繋がると思います。
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まとめ
アーメッド弥央さんは、バングラデシュでをご主人と一緒に会社を立ち上げ、社会問題解決につながる仕事をしています。
日本とは考え方が全くちがう異国で子育てと仕事を頑張ています。
私達にできることは寄付することでしょうか?
バングラデシュの経済が発展し、ストリートチルドレンが減ることを祈るばかりです。